NHKのドキュメンタリー「プロフェッショナル 仕事の流儀」のディレクター石田涼太郎さんの講演会が19日午後、北京の在中国日本大使館で行われ、石田さんはドキュメンタリーの製作やそのノウハウについて語った。人民網が報じた。「プロフェッショナル 仕事の流儀」は、さまざまな分野の第一線で活躍する一流のプロ、職人にスポットを当てるドキュメンタリーで、主人公の仕事の様子ではなく、インタビューや撮影を通して、仕事に対する熱い思いや信念を様々な角度から記録している。19日の講演上では、石田さんが主人公をどのように掘り下げ、魅力あるインタビューにするかというインタビューテクニック、日本のハイクオリティのドキュメンタリーの製作手法などを紹介した。「『真実』こそが、ドキュメンタリーの中で最も価値のある部分。ドキュメンタリーに台本はなく、全てが現場で決まる。『プロフェッショナル 仕事の流儀』は1話約49分であるものの、密着取材に40日かけている。番組が簡単な構成になっているため、一見淡々としているように感じるかもしれないが、その荒削りな表現手法により、逆に主人公を最もリアルに記録することができる。『真実』を基礎に、番組スタッフは視聴者の『共感』を考慮に入れている」と石田さん。「『プロフェッショナル 仕事の流儀』では毎回、インタビュー形式で主人公のスランプ期や奮闘期の物語を描写して、視聴者に共感してもらい、主人公のように一生懸命仕事、生活するよう視聴者に励ますような内容にしている」という。「プロフェッショナル 仕事の流儀」は2006年1月10日に放送がスタートし、これまでに、医師や職人、バレリーナ、清掃員、料理人など、さまざまな分野を代表する約350人をゲストに招いてきた。その中で、日本のアニメ界の巨匠・宮崎駿監督やMLBで活躍するイチロー選手、人気俳優・高倉健などもゲストとして出演した。石田さんは、「時代の発展に応じて、『プロフェッショナル 仕事の流儀』で取り上げる人物を選んでいる。現在、私たちは新興職業にも注目している。例えば、今月19日に放送された最新回では、日本のある人気ユーチューバーを紹介した」とし、「でも、この12年間、番組の主旨は全く変わっていない。それは、一人でも多くの視聴者を励まし、ポジティブな気持ちで明日を迎えてもらうことだ」と語った。(編集KN)「人民網日本語版」2018年3月22日